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犬の病気「ジアルジア症」

2025/03/06/

こんにちは、有明動物病院です。

今回は犬のジアルジア症についてお話させていただきます。

犬のジアルジア症の病態

ジアルジア (Giardia) は主に小腸に寄生する原虫です。

便を経由した経口感染が多いです。

ペットショップや繁殖施設、保護施設のなどでの感染率が高く、そのなかでも子犬での感染率が高いとされております。
犬からヒトへの感染の可能性は低いが、人獣共感染性の遺伝子型をとるものもあるので注意が必要です。

犬のジアルジア症の症状

症状がみられるのはほぼ子犬に限定され、成犬が症状を示すことはないです。

また、子犬であっても不顕性感染が多いのが事実です。

子犬が発症した場合、一過性の軟便や下痢、粘液便などを示す程度で、多くは重症化することなく回復する。

犬のジアルジア症の診断

軟便や下痢、粘液便などの症状とともに、ペットショップや繁殖施設から入手した子犬であるという背景からジアルジア感染を予測します。

確定診断は、糞便を用いてジアルジア虫体の検出や虫体に関連した抗原の検出、あるいはPCR 検査でジアルジア遺伝子を検出します。

注意点は、糞便への虫体や抗原の排出は間欠的であるので、確実な診断には何度かの検査が必要とされることがあります。

犬のジアルジア症の治療

基本的には駆虫薬を使用して治療します。状態に応じて輸液などの対症療法を追加します。

駆虫薬の治療は、1クールの投与で完全に駆虫することは難しく、糞便検査による確認作業を繰り返しながら3~4クールの投与が必要な場合が多いです。

 

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