小鳥のかかりやすい病気「メガバクテリア症」
2024/02/23/
こんにちは、有明エキゾチック動物病院です。
英語でのご紹介もいたします!
今回は、小鳥のメガバクテリア症についてお話しします。
小鳥のメガバクテリア症の病態
メガバクテリア症は、鳥の上部消化管に存在するマクロラブダス(Macrorhabdus ornithogaster)と呼ばれる真菌によって引き起こされる疾患であり、様々な鳥種に感染する可能性があります。飼育下では、セキセイインコ、コザクラインコ、オカメインコなどの小型インコによく病害がみられます。
小鳥のメガバクテリア症の臨床症状
主な症状は吐き戻し、嘔吐、体重減少、黒色便/未消化便であり、進行すると急死することもあります。ただ、感染しても症状が出ない個体もいます。
小鳥のメガバクテリア症の診断
糞便検査でマクロラブダスの検出はできます。しかし、検出できなかったとしても感染を否定できませんので、繰り返しの糞便検査を勧めます。また、糞便のPCR検査も診断できます。
小鳥のメガバクテリア症の治療
マクロラブダスの駆除には抗真菌剤の投薬が必要です。また、病鳥の状態に応じて栄養支持や対症療法も検討すべきです。
【Megabateriosis in birds】
Occurrence
Megabacteriosis is caused by a yeast called Macrorhabdus ornithogaster found in the upper GI tract in birds. It can infect a wide range of birds. In captivity budgerigars, lovebirds, and cockatiels are the most commonly infected species.
Clinical signs
The most common clinical signs include regurgitation, vomiting, weight loss, melena/undigested food in feces, and sometimes even sudden death. However affected birds can also be asymptomatic.
Diagnosis
The pathogen can be detected through repeated fecal examination. PCR test to detect the pathogen in the feces is also available.
Treatment
Administration of antifungal agent is necessary to treat the disease. Other supportive care should also be considered depending on the patient’s condition.
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