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犬にかかりやすい病気「気管虚脱」

2024/01/27/

こんにちは、有明動物病院です。

今回は犬の気管虚脱(きかんきょだつ)についてお話させていただきます。

犬の気管虚脱の病態

気管とは、喉頭(のど)から肺の間の、気管軟骨および膜性壁からなる空気を出し入れする管状の呼吸器です。気管虚脱とは、この気管が押しつぶされたような形に変形し、呼吸困難や咳を起こす疾病です。中年齢層以降の小型犬に多い疾患で、ヨークシャーテリア、トイプードル、マルチーズなどに好発します。気管を支える靭帯が弾力性を失い、気管軟骨が変形を起こすことにより気管が虚脱します。遺伝的要因が多いとされますが、肥満による脂肪層の増加や過度の興奮なども悪化させる因子です。

 

犬の気管虚脱の症状

頸部気管虚脱(首の部分の気管がつぶれる):軽症では症状を認めませんが、進行すると咳やアヒル様呼吸音(“ガーガー”とアヒルの鳴き声様の“のど鳴り”を示します)および呼吸困難を呈し、重症化すると呼吸が止まり死に至ります。

胸部気管虚脱(胸の中の気管がつぶれる):頸部気管虚脱に続発することが多く、気管が胸部までつぶされてしまうと、空気を吐けず、呼吸困難が進行します。

 

犬の気管虚脱の診断

レントゲン検査や透視検査を用いて気管虚脱の診断をします。レントゲン写真で気管のつぶれの程度を評価します。

 

犬の気管虚脱の治療

内科治療:安静、体重管理、室温湿度管理、首輪から胴輪(ハーネス)への変更、呼吸困難や咳を起こしている場合は、抗生物質、去痰剤、消炎剤(ステロイド)、気管支拡張剤、鎮咳薬などを適宜使用し、症状の改善を図ります。本疾患は進行性疾患であり治療に対して反応が徐々に悪くなります。

 

外科治療:気管内ステント設置術、気管リング設置術 等

内科治療に反応しない重度のアヒル様呼吸音や呼吸困難症状が持続した場合は、外科手術も治療の選択肢になります。

 

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