犬にかかりやすい病気「結膜炎」
2024/10/19/
こんにちは、有明動物病院です。
今回は犬の結膜炎についてお話させていただきます。
犬の結膜炎の病態
犬の結膜炎は全身性疾患や、その他の眼の疾患から起こることがほとんどです。
原因として、細菌感染やウイルス感染などが原因となる感染性結膜炎やアトピー性皮膚炎などの免疫反応や環境の刺激(ほこりやごみなど)、ドライアイや逆さまつげなど他の眼の異常と関係して起こる非感染性結膜炎があります。
犬の結膜炎の症状
結膜炎の症状には、結膜充血、結膜浮腫、めやに (漿液性、粘液性あるいは粘液膿性)、流涙などがあり、痛みやかゆみを起こすこともあります。 悪化していくと、他の眼の病気につながることがあり視力にも影響します。
犬の結膜炎の診断
結膜炎を診断していくには、原因疾患を特定することが重要です。そのためには、スリットランプ検査、シルマーテスト、フルオレセイン角膜染色試験、眼圧測定などの眼科の検査を行います。その他、全身性疾患を探るために血液検査やPCR検査などを行う事もあります。
犬の結膜炎の治療
結膜炎の治療では、原因が特定できる場合にはその原因を治療していきます。そのうえで、細菌感染などが生じている場合には、抗菌点眼薬の治療や炎症に向けて抗炎症点眼薬などを使います。症状が強いときには内服薬を併用することもあります。
かゆみや痛みの症状が強い時には、こすったりすることでの悪化を防ぐためにエリザベスカラーの装着が必要になります。
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