
【症例報告】犬の動脈管化依存症(PDA)
2025/03/22/
個体情報
種別 犬(ポメラニアン)
性別 メス
年齢 6ヶ月
主訴
他院にてPDAの疑いのため、手術希望で来院されました。
検査
聴診:心雑音 重度
レントゲン:VHS11.2と心拡大が顕著
治療:外科手術
<開胸中>
<術直後>
動脈管開存症とは
赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる間は、
お母さんの胎盤から酸素を取り込むため、心臓から肺への血流を殆ど必要としません。よって、無駄な回り道をしないため大動脈と肺動脈をつなぐ「動脈管」が存在します。
出生直後、赤ちゃんが肺を使って呼吸をはじめると同時に動脈管はすぐに閉鎖されます。
ところが生まれた後も動脈管が閉じずに開いたままの状態なのが、『PDA』という病気です。
動脈管が開いた状態のままだと、大動脈を流れる血液の一部が肺動脈に流れてしまいます。結果、肺や心臓(左心房・左心室)に負担がかかるため、咳や呼吸促迫、疲れやすくなります。
●好発犬種
様々な犬種で見つかりますが、特にプードル、ポメラニアン、マルチーズ、コリー、シェルティーなどに多いといわれています。
猫での発生も報告されていますが、犬に比べて発生は少ないです。
●診断
まずは聴診にて「連続性雑音」と呼ばれる特徴的な雑音が聴こえます。左胸を触るとスリル(ザラザラという振動)が伝わってきます。
最終的に、心臓の超音波検査などを用いて異常血管である動脈管を確認し診断されます。
●治療
まずは外科手術が勧められます。
手術方法は、開胸して動脈管を直接閉鎖(結紮)する方法が取られます。ただし、症状が進行している場合は、手術可能な時期を逃してしまい手術適応外となるケースもあります。
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