犬・猫の病気「チョコレート中毒」
2024/11/23/
こんにちは、有明動物病院です。
今回は犬・猫のチョコレート中毒についてお話させていただきます。
犬・猫のチョコレート中毒の病態
チョコレート中毒は、カカオに含まれるテオブロミンやカフェインが原因で発生します。基本的にはカカオの濃度が高いチョコレート程危険度が高いです。臨床症状は、チョコレートを摂取して2~4時間、遅くても12時間以内には現れるとされています。どのくらいの量を食べて症状が出るかは、その動物の感受性によります。
犬・猫のチョコレート中毒の症状
初期の症状として、多飲、嘔吐、下痢、胃の拡張や落ち着きのなさなどがあります。重度になると過剰の興奮や高血圧、頻拍、不整脈、頻呼吸、痙攣、昏睡、膵炎などの症状を起こすことがあります。
犬・猫のチョコレート中毒の診断
問診や身体検査で診断します。必要に応じて、血液検査やレントゲン検査も行います。
犬・猫のチョコレート中毒の治療
チョコレートを食べていることが明らかな場合は、催吐処置をして胃の中からできる限り除去します。または活性炭を内服して、消化管からの吸収を阻害します。必要に応じて、輸液や抗痙攣薬などの対症治療も行います。
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