【症例報告】犬のチェリーアイ(第三眼瞼の脱出)
2024/11/03/
個体情報
種別 犬(チワワ)
性別 オス
年齢 4ヶ月半
主訴
右チェリーアイ(第三眼瞼の脱出)
原因
犬のチェリーアイの原因には先天性のものと後天性のものがあり、ほとんどの場合が先天性に起こります。 先天性のチェリーアイの場合は、生まれつき第三眼瞼腺を固定する結合組織が未発達のため第三眼瞼腺が飛び出してしまいます。 好発する犬種はビーグル、アメリカンコッカースパニエル、ペキニーズ、チワワなどです。
治療・手術
①内科的治療
第三眼瞼を整復後、腫れを抑える抗生剤や抗炎症点眼薬などを使用します。ただしすぐに再発してしまうことが少なくありません。そのような場合は外科的治療が選択されます。
②外科的治療
内科的治療で治らない場合や再発を繰り返す場合は外科的治療が選択されます。手術は全身麻酔で行われます。
チェリーアイの手術には、飛び出した第三眼瞼腺を第三眼瞼の中に埋め込む方法(ポケット法)、飛び出した第三眼瞼を縫い付けて元の位置に固定する方法(アンカー法)があります。今回のチワワちゃんの手術は、ポケットを用いました。
<手術前>
経過
チェリーアイの再発はなく良好です。
<手術後>
チェリーアイは、外科的治療を行えば絶対に完治するというわけではありません。 特に小型犬のチェリーアイは第三眼瞼自体が脆く、再発してしまうケースがあります。その場合は再度手術を行います。
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