猫にかかりやすい病気「糖尿病」
2024/07/06/
こんにちは、有明動物病院です。
今回は猫の糖尿病についてお話させていただきます。
猫の糖尿病とは
猫の糖尿病は、人間の糖尿病と同様で、血液中のブドウ糖の濃度が高くなってしまい下がらない状態が続く病気です。
本来は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きで血糖値は食前食後、1日を通してある程度の範囲で調節されています。ところが、インスリンが正常に分泌されなかったり、されていても働きが弱くなってしまうことで、血糖値の高い状態が続いてしまいます。
猫の糖尿病の原因
偏った食事や肥満、ストレス、運動不足、遺伝、免疫疾患、膵炎など
猫の糖尿病の症状
初期は無症状ですが、次第に多飲多尿という症状が現れ始めます。また、栄養分となる糖が効率的に体に行きわたらないため、体は栄養を取ろうと食欲が増加します。しかし体重は減っていきます。
さらに進行すると腎疾患や肝疾患、白内障や神経障害など多くの合併症を発症します。
また血液中にケトン体という物質が増えると嘔吐や下痢、昏睡に陥り死に至ります。
猫の糖尿病の治療
血糖値のコントロールをします。
高血糖の程度が軽度で、かつインスリンは分泌されているものの働きが弱くなってしまっている場合は、食事管理やダイエットを行います。
インスリンが分泌されていない場合は毎日ご自宅でのインスリンの投与が必要です。
糖尿病の初期症状は発見が難しいため、血液検査や尿検査などの定期的な健康診断が有用です。
また日頃から、猫ちゃんの食事量や飲水量、体重チェックなどを行うことを習慣にしてください。
江東区有明にある有明動物病院・有明エキゾチック動物病院。
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