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犬の病気「糖尿病」

2024/11/09/

こんにちは、有明動物病院です。

今回は犬の糖尿病についてお話させていただきます。

犬の糖尿病の病態

糖尿病は、インスリンの不足や欠乏により高血糖が生じて、さまざまな代謝異常を引き起こす起こす病気です。長期に高血糖の状態が続くと、ケトアシドーシスと呼ばれる命の危険がある病気に繋がります。

糖尿病の原因としては、インスリンを出す膵島の委縮、クッシング症候群、膵炎、発情など様々な原因と関係して起こります。シュナウザーやトイプードルなどでよく見られます。

犬の糖尿病の症状

初期の段階では多飲多尿、多食、体重減少が起こります。進行してケトアシドーシスを併発すると元気消失、食欲不振、嘔吐、下痢、脱水などの症状を引き起こします。犬では、長期の高血糖が続くと白内障を併発します。

犬の糖尿病の診断

血液検査では血糖値や、長期血糖のコントロールマーカーである糖化アルブミンやフルクトサミンの測定を行います。また、尿検査にて尿糖やケトン体が出ていないかなどを確認します。その他、必要に応じて超音波検査などを実施して併発疾患がないか確認します。

犬の糖尿病の治療

治療は、食事の管理とインスリンによる内科治療が重要です。

食事の管理は、必要なカロリーを計算したうえで、糖尿病に適した高蛋白、低~中炭水化物、低~中程度の死亡、高繊維食などで作られた糖尿病の療法食に切り替えることが勧められます。


内科治療では、インスリンを補充する(基本的には注射)治療が中心になります。犬の糖尿病で使用されるインスリンには、いくつかの種類があり注射後の血糖値の下がり具合を確認しつつ種類及び接種量を調整します。インスリンの治療を始めていくときは低血糖にならないように注意が必要です。

 

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