
犬の病気「膣炎」
2025/07/26/
こんにちは、有明動物病院です。
今回は犬の膣炎についてお話させていただきます。
犬の膣炎の病態
膣炎の原因として細菌、ウィルス、腫瘍、膣の先天的異常、外傷などが挙げられるが、もっとも多く発生するのは細菌性膣炎です。膣炎は一般には再発が起こりやすい疾患として知られており、慢性化しやすいです。慢性化した場合、子宮蓄膿症に移行する可能性もあるため注意が必要です。
また成犬になってからの膣炎とは異なり、生後4ヵ月頃~性成熟前にかけて、外陰部 (膣) から膿様物が排出されることがあります。これは若年性膣炎と呼ばれます。若年性膣炎は、膣からの排膿以外の臨床徴候はなく, 初回発情が来た後は治癒してしまうのが特徴です。
犬の膣炎の症状
外陰部より排出物が出ます。膣炎は全身を示さず局所的に起こるため、しきりに陰門部をなめることで気づかれることが多いです。
犬の膣炎の診断
外部からの排出物を確認した場合、超音波検査で子宮に膿液が貯留していないとき、膣炎として診断します。また、炎症を確認するのに分泌物を顕微鏡で確認する膣スメア検査を行う事もあります。
犬の膣炎の治療
原因により治療法が変わります。一般的な細菌性膣炎に対する治療では抗菌薬の投与や洗浄を行い治療します。
若年性膣炎であると診断した場合、その犬の初回発情後に自然に治癒してしまうことがあるため、多くの場合積極的な治療は必要ありません。
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