犬にかかりやすい病気「亀頭包皮炎」
2024/12/19/
こんにちは、有明動物病院です。
今回は犬の亀頭包皮炎についてお話させていただきます。
犬の亀頭包皮炎の病態
飼い主さんから「包皮の先から膿が出ている」という主訴で来院されることがあり、その様な時は、亀頭包皮炎のときがあります。
犬の包皮腔内には、さまざまな常在菌が存在しておりそれらの細菌によって引き起こされることが多いです。
軽度の亀頭包皮炎は、多くの雄犬でおこり、自然に症状が落ち着くため、臨床的な意義はほとんどありません。
犬の亀頭包皮炎の症状
亀頭の粘膜および包皮粘膜が赤くなったり、粘膜に小さな顆粒(ぶつぶつ)を形成することがあります。
また、1番分かりやすい症状は黄白色クリーム状の膿が包皮口から排出します。
基本的に、これ以外の症状を示すことは少ないです。また、包皮を頻繁に舐めることで気づくこともあります。
犬の亀頭包皮炎の診断
問診や身体検査で包皮口の周辺および亀頭の先端に膿性分泌物の付着がないか、およびその他の異常所見がないか確認し診断します。
犬の亀頭包皮炎の治療
症状が軽度であれば、治療の必要はありません。
しかし、包皮口から多量の膿性分泌物が排出される、または包皮腔内に膿性分泌物が貯留している場合には、洗浄消毒を行うことがあります。
亀頭包皮炎は治療の実施の有無にかかわらず再発することが多いです。
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