犬・猫にかかりやすい病気「肥満細胞腫」
2024/11/16/
こんにちは、有明動物病院です。
今回は犬・猫の肥満細胞腫についてお話させていただきます。
肥満細胞とは免疫に関わる細胞の一種です。
アレルギー反応では、この細胞内のヒスタミンが放出され炎症を引き起こします。
肥満細胞腫とは、肥満細胞が腫瘍化したものです。犬、猫の皮膚によくみられる腫瘍の1つです。猫では犬に比べ内臓型が多くみられます。
犬・猫の肥満細胞腫の発生部位
・皮膚型
・内臓型(脾臓型/消化管型)
犬・猫の肥満細胞腫の検査
・細胞診
・血液検査(一般検査/凝固検査/血液塗沫)
・レントゲン検査
・腹部超音波検査
・病理組織検査(切除後)
・c-kit遺伝子変異検査(切除後必要に応じて、抗がん剤を選択する上で必要)
犬・猫の肥満細胞腫の治療
第一選択は外科的切除です。
必要に応じて化学療法(抗癌剤)を補助的に使用することあり。
皮膚型は、完全切除できると、比較的良好の経過を辿る事が多い。
脾臓型は、脾臓摘出により、生存期間が延長されるという報告あり。
消化管型(腸管型)は、転移しやすく予後不良のケースが多い。
外科以外の治療法としては、
・ステロイド剤
・抗ヒスタミン剤
・化学療法(抗癌剤)
・分子標的薬
予後は、発生場所、摘出後の病理組織検査結果(グレード)により大きく変わります。
皮膚を切除して一旦終了できる場合もあれば、切除後も抗癌剤などの治療を続ける場合もあります。
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