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猫にかかりやすい病気「膀胱炎」

2024/02/12/

こんにちは、有明動物病院です。

今回は猫の膀胱炎についてお話させていただきます。

猫の膀胱炎の病態

猫の膀胱炎の原因には、尿路結石症(膀胱結石)、特発性(飼育環境でのストレスなどが原因で起こり検査で原因が特定できないもの)、細菌感染などが考えられます。膀胱炎は再発が多く、悪化するとおしっこが出せない状態になってしまう尿道閉塞を起こし命に関わる状態になることがあるため早期の発見、その後の適切な治療が大切な病気です。

 

猫の膀胱炎の症状

血尿(鮮血が混じるときもあれば、全体的に茶色っぽい色の時もあります)、頻尿(おしっこをこまめに少量ずつする)、排尿時に痛そうに鳴く、排尿しようとしてもおしっこが出ない、トイレ以外でおしっこをしてしまうなどの症状がでます。

 

猫の膀胱炎の診断

主に、病歴の聴取、身体検査、尿検査、超音波検査を行い診断します。尿検査にて、ph、膀胱結石の成分(結晶)、細菌感染の有無、白血球、赤血球が出ているかなどの尿の性状を確認します。超音波検査にて、結石の有無、膀胱の形態に異常がないかなどを確認します。

膀胱結石が疑わしいときは、レントゲン検査を用いて結石を確認することがあります。

 

猫の膀胱炎の治療

症状に合わせて消炎剤や止血剤などを用いて治療を行います。検査結果を基に膀胱炎を起こしている原因に応じて治療を加えます。細菌感染がある場合には、抗生物質を投与します。膀胱結石による場合は、ストラバイト結石が疑わしいときには、食事療法にて石を溶かします。シュウ酸カルシウム結石など溶けない結石の場合には外科的治療が必要になり結石を取り除く手術などを行います。

また特発性を疑う場合は、ストレスを取り除くことが治療のひとつとなるため、猫の生活環境の整える(水を飲む器や場所の変更、トイレの環境を改善、生活音などが影響しにくくする)ことも時には必要になります。

 

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