ウサギのかかりやすい病気「不正咬合」
2023/09/23/
ウサギの不正咬合の病態
ウサギさんは人などと異なり、一生歯が伸び続ける動物さんです。
そのため、繊維質の高いチモシーなどを摂取し、それを噛みしめることで歯をすり合わせて歯の伸びすぎを制限しています。
そのため、おやつなどでお腹が膨れてしまうと草を食べなくなり歯が伸びていってしまいます。
また、硬いもの(ケージの金網など)を噛んでしまうことで歯の角度が変形しの噛み合わせが悪くなることもあります。
ウサギの不正咬合の症状
症状としては歯が伸びたことで、食べにくくなり食欲の低下が生じることがあります。
また、伸びた歯により口の中を傷つけてしまうこともございます。
ウサギの不正咬合の診断
診断としては歯を観察する視診が大事となります。
そのため、奥歯(臼歯)の評価では口の中をしっかりと確認することが必要です。
また、レントゲン検査などにより歯根(歯の歯肉に隠れた部分)の評価を行うことも重要となります。
ウサギの不正咬合の治療
伸びた歯の治療ではヤスリやカッターなどを用いて歯を切る処置がメインとなります。
また、奥歯(臼歯)の不正咬合の場合には麻酔をかけずに処置を行うこともございますが、麻酔を必要とした処置が必要となることが多いです。
また、前歯(切歯)でも奥歯(臼歯)でも繰り返し処置が必要となることが多く、その頻度はその子により異なります。
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