ウサギのかかりやすい病気「エンセファリトゾーン症」
2023/10/26/
ウサギのエンセファリトゾーン症の病態
この疾患はうさぎさんの感染症の一つで、寄生虫の一種による感染症となります。
感染経路としては、感染うさぎさんの尿の摂取・胎盤内での親からの感染などがあります。
寄生虫というと胃腸の症状が想像されやすいですが、この寄生虫は感染後に脳や肝臓などの臓器で増殖することがあり、それに伴い感染臓器の障害をきたしてしまいます。
感染した場合必ず発症してしまうわけではなく、多くの場合は無症状であることが多いです。
しかし、別の病気の発症やストレスなどに伴い免疫が低下してしまうと、この寄生虫が増殖し、発症してしまいます。
ウサギのエンセファリトゾーン症の症状
症状としては感染臓器によりことなりますが、多くは脳に伴う症状が多いです。
実際の症状としては、首が傾いてしまう(斜頸)・目が揺れる(眼振)・ふらつき・麻痺などがあります。
ウサギのエンセファリトゾーン症の診断
診断としては、血液検査による抗体検査にて行うことが可能です。
しかし、精度の高い検査ではなく、結果が陽性と出た場合でも必ずしも現症状がこの感染症から来ていると言い切れるわけではありません。
そのため、診断には血液検査を補助的な検査として用い、その子の状態などを総合的に判断することが重要となります。
ウサギのエンセファリトゾーン症の治療
治療は駆虫薬を飲むことにて行います。
また、その他として症状に合わせた対症療法も重要となります。
江東区有明にある有明動物病院・有明エキゾチック動物病院。
江東区有明・青海・豊洲・東雲・塩浜・辰巳・枝川、中央区勝どき・晴海・日本橋、港区台場から多くの方にお越しいただいております。
有明エキゾチック動物病院は、ウサギ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類の診察を行なっております。
ホームドクターとしても、セカンドオピニオン先としてもご来院可能です。