こんにちは、有明エキゾチック動物病院です。

今回は、トカゲのヘミペニスプラグ詰まりについてお話しします。

トカゲのヘミペニスプラグ詰まりの病態

オスのトカゲでへミペニスを収納する部分に剥離した上皮細胞が充満して、詰まってしまうことがあります。こうして形成したプラグ（栓子）が自然に排泄されず、へミペニス嚢の中に溜まり、交尾できなくなったり、感染を起こしたり、トラブルが起こすことがあります。

トカゲのヘミペニスプラグ詰まりの臨床症状

総排泄孔の尾側にあるへミペニス嚢が明らかに腫れて、場合によってお尻を気にしている様子も見られます。感染が広がると食欲や活動性の低下がみられることもあります。

トカゲのヘミペニスプラグ詰まりの診断

身体検査で分かります。へミペニス嚢の中に硬いしこり状のものが触られ、感染が起こした場合には出血や膿の排泄が見られます。

トカゲのヘミペニスプラグ詰まりの治療

詰まったプラグを総排泄孔の出口からピンセットや綿棒などで取り除くことで治りますが、ヘミぺリスを傷つけてヘミペニス脱の原因になる可能性もありますので注意は必要です。取り除くことが難しい時には無理せず、動物病院の受診をお勧めします。感染が起こした場合には患部の消毒、または抗生物質の投与が必要な症例が多いです。

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