ヒョウモントカゲモドキとの暮らし方
2024/01/15/
こんにちは、有明エキゾチック動物病院です。
ここでは、エキゾチックアニマルとの暮らし方などを少しずつ紹介していきます。
今回は、ヒョウモ ントカゲモドキとの暮らしについてお話しします。
ケージの大きさ
30cm×60cmほど
成体のサイズが20〜25cmとすると、その2倍以上が理想ですが、それより短くても問題はありません。終生飼育を考えるなら、ある程度広さがあるほうがよく、温度勾配もつけやすくなります。
地上棲のため、高さはそこまで必要ありませんが、脱走を防ぐためしっかりと蓋ができるもの、通気性の良いものを選びましょう。
ケージ内に必要なもの
ケージ内には、床材、シェルター、温湿度計、保温器具、水入れ等が必要になります。
床材は、爬虫類ソイルやデザートサンド系、キッチンペーパー等、選択肢は様々です。
掃除のしさすさ、保湿性、見た目、誤飲のリスク等、それぞれのメリットデメリットを考慮して、ライフスタイルに合ったものを選びましょう。
室温と湿度
高温の場所 30℃前後、低温の場所25℃前後
湿度は昼間は50〜60%、夜間は70〜80%
高温の場所では代謝が上がり、食後の消化を助けます。
パネルヒーターは床面の1部分(半分程)に設置し、温度が上がりきらない場合は暖突等を追加します。狭いケージだと、全体が温まり温度勾配がつかない場合があるので注意が必要です。
また、室温が低いとヒーターの上にいる時間が長くなり、低温火傷のリスクが高くなります。
湿度は、昼夜で差がある方がよく、夜間は霧吹きなどで湿度を上げます。
生体に、直接水がかからないように気をつけましょう。
乾燥は脱皮不全の原因にもなるため、ウェットシェルターや床材などの工夫が必要です。
ベビーやヤングはやや高めの温度と湿度を好むため、ライフステージに合わせて調節してあげましょう。
ご飯
食性は昆虫食であり、飼育下ではコオロギを与えることが一般的です。
餌の回数や量は、これもまたライフステージによって変わります。
ベビーやヤングの成長期には、ほぼ毎日食べるだけ与え、サブアダルトやアダルトになると、数日から1週間に1度の給餌で飼育可能です。
コオロギは、与える前にカルシウム剤を振りかけ、口の大きさに合ったサイズを与えましょう。
生き餌や放し餌の場合、コオロギが噛みついたり、跳ねて逃げ回る恐れもあるため、触覚や硬い後ろ脚を取り除く、頭部を潰す等の下処理をしてあげます。
また、コオロギをキープする際は、コオロギにもしっかりとご飯を与えましょう。
コオロギ自体の栄養価が低くなり、ヒョウモントカゲモドキにとっても良い餌になりません。
昆虫が苦手な方には、人工フードも様々な種類が出ています。
栄養バランスが取れているので、カルシウムなどの添加は必要ありません。
慣れて食べてくれれば、そのまま与えられて便利です。
普段は人工フードを食べてくれる子も、体調の変化などで生き餌しか食べてくれなくなる可能性もあります。昆虫が苦手な方も、その場合に対応できるようにはしておきましょう。
最後に、夜行性のヒョウモントカゲモドキに紫外線ランプは必要ないと言われていますが、最近、弱い紫外線が必要かもしれないとの意見も出てきています。
今後、従来の飼育法にも変化が出てくるかもしれません。
いかがでしょうか。
ヒョウモントカゲモドキの寿命は15年ほどです。
様々な飼育方法がある中で、それぞれのライフスタイルに合う飼育方法を見つける参考になれば幸いです。
江東区有明にある有明動物病院・有明エキゾチック動物病院。
江東区有明・青海・豊洲・東雲・塩浜・辰巳・枝川、中央区勝どき・晴海・日本橋、港区台場から多くの方にお越しいただいております。
有明エキゾチック動物病院は、ウサギ、ハリネズミ、フェレット、ハムスター、その他げっ歯類、鳥類、爬虫類、両生類の診察を行なっております。
ホームドクターとしても、セカンドオピニオン先としてもご来院可能です。