コラム

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カメレオンとの暮らし方

2024/05/11/

こんにちは、有明エキゾチック動物病院です。

ここでは、エキゾチックアニマルとの暮らし方などを少しずつ紹介していきます。

今回は、カメレオン、その中でもパンサーカメレオンとエボシカメレオンとの暮らしについてお話しします。

ケージ

高さと広さ、通気性等が大切

1部の種を除き樹上棲であるカメレオンには高さが必要であり、広さも大切です。

種によりますが、パンサーカメレオンやエボシカメレオンなどでは、奥行きや横幅が45cm以上、高さは60〜100cm以上が理想となります。

温度勾配や通気性も、大きなケージの方が作りやすくなります。

 

ケージタイプは、ガラスケージや金網のケージ、メッシュケージなど様々な選択肢があります。

ガラスケージは保温性に優れるが、通気性が悪い。金網ケージは通気性が良くなるが、生体が小さいと逃げる可能性がある。など、それぞれのメリットデメリットを考慮して使用しましょう。

 

また、カメレオンは基本的に隠れていたい生き物です。

目が合ったり、見下ろされる事でストレスを感じる可能性があるため、観音開きタイプのケージにして横から手を入れるようにする、ケージを高めの位置に配置する、などの工夫でストレスの軽減になります。

ケージ内に必要なもの

  • 登り木

枝がカメレオンの道となるため、手のひらのサイズに合った太さの枝を(握った時に、爪が重ならないくらいの余裕がある太さ)、水平方向またはやや斜めに枝を渡します。

温度差などで自由に行き来できるように配置しますが、複雑にしすぎない事も大切です。

 

  • 植物

葉の多い植物は、茂みがシェルター代わりにもなります。

本物の植物は食べられてしまう事もあるので、フェイクグリーンを取り入れる事もあります。

 

  • 床材

様々な物があり、メリットデメリットがあります。飼育ケージや室内の環境で選んであげましょう。

シンプルに飼育するならキッチンペーパーなどで飼育可能な場合もありますし、自然を再現するようなレイアウトであれば、ヤシガラや赤玉土に植物を植えるなどが出来ます。

 

  • 給水器

野生下では、葉を伝って滴る水を飲んでいるため、動きのある水、水の反射(きらめき)がないと、水と認識してくれません。

ドリップタイプの物や、エアレーション+水入れ、霧吹きなど様々な方法があるので、使用し易い物、水への反応が良い方法で給水してあげましょう。

脱水状態の際は、目がへこむ、目が閉じている、口を開ける、舌が伸びない、などの症状が出ます。

その際はスポイトなどで水を飲ませますが、カメレオンの舌は折り畳まれて収納されているため、一気に水を飲むことができません。少しずつ、ゆっくり飲ませるよう注意が必要です

 

  • 照明

カメレオンは森の中で生活し、樹を登ったり降りたり、木漏れ日を行き来して紫外線量を調整しているため、飼育下では弱めの紫外線ライトを使用します。

春や秋など気候の良い時期は日光浴もしやすくなります。日陰のある風通しの良い場所で、30分程を目安に。体色の黒化が終わったり、外に出たがったら終了し、熱中症にも注意が必要です。

ケージ内には明暗もつけてあげ、紫外線を避けられる場所も作ってあげます。

餌の食いつきや発色など、カメレオンの様子を見て日光浴やライトを調節しましょう。

 

室温

昼間30℃を超えず、夜間20℃程度

 

カメレオンは、朝、太陽を浴びて代謝を上げ、夕方気温が下がると休みます。

昼夜で温度差を設けましょう。

ケージ内でも。スポットライト下は暖かく、離れると涼しくなるよう温度勾配をつけます。夜間の温度勾配は不要です。

湿度に関しては植物鉢植えや床材の土、ドリップの水で湿度は維持できている場合が多いですが、エアコンで乾燥しやすくなるため数値はしっかりと確認し、通気性の確保にも注意が必要になります。

 

ご飯

動くものに反応して食べるカメレオンは、基本的にコオロギなどの生き餌です。

ピンセットに慣れている個体であれば冷凍餌なども可能です。

コオロギの触覚や脚はできれば取り除き、カルシウム剤をまぶして与えてください。自宅でコオロギをキープする際は、コオロギ自身にもしっかりと餌を与え、栄養価を高めます。

ピンセットで与える際は、ピンセットの先で舌が傷つかないように注意しましょう。出来れば舌の届くギリギリの距離であげます。

給餌ペースは、目安として、幼体は毎日、成体は2〜3日に1回ですが、飼育個体の様子で餌のサイズと量を調節しましょう。

 

いかがでしょうか。

様々な飼育方法がある中で、それぞれのライフスタイルに合う飼育方法を見つける参考になれば幸いです。

 

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