ハムスターのかかりやすい病気「不正咬合」
2024/03/03/
こんにちは、有明エキゾチック動物病院です。
今回は、ハムスターの不正咬合の疾患についてお話しします。
ハムスターの不正咬合の病態
ハムスターさんの特徴の一つとして常に伸び続ける前歯(常生歯)を持っていることがあげられます。
一生伸び続ける中で歯の長さを維持しているのは、上下の前歯が擦りあうことや齧り木などを齧ることで伸びすぎを抑制しているためです。
しかし、金属ケージなど硬いものを噛んでしまうと歯の角度に変化が生まれ、噛み合わせが悪くなってしまい歯が伸びすぎてしまうことがございます。
ハムスターの不正咬合の症状
症状としましては、通常以上に伸びてしまった歯により食べにくさが生じ食欲や元気の低下、よだれなどが起こります。
また、その他にも伸びた歯が刺さってしまうことで口周囲を傷つけてしまうことや、歯根の周囲に膿瘍ができてしまうこともございます。
ハムスターの不正咬合の診断
口の中をしっかりと観察し、歯の状態を評価することで診断を行います。
また、その子の状態によっては歯根部の評価としてレントゲン検査などを行う場合もございます。
ハムスターの不正咬合の治療
治療としましては、定期的に歯科用のカッターなどで伸びた歯を切る処置にて行います。
その際には、麻酔は必要なく、体を支えてあげることで行うことが可能です。
また、口周囲に傷がある場合や、歯根周囲に膿瘍ができてしまっている場合には、抗生剤や消炎鎮痛剤のなどのお薬が必要となることもございます。
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