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カメの病気「ヘルペスウイルス感染症」

2024/08/10/

こんにちは、有明エキゾチック動物病院です。

今回は、カメのヘルペスウイルス感染症についてお話しします。

カメのヘルペスウイルス感染症の病態

ヘルペスウイルスにより上部および下部呼吸器感染症はカメで非常に有名であります。リクガメのヘルペスウイルスは4つの型に分類され、ロシアリクガメ/ギリシャリクガメ/ヘルマンリクガメなどで報告されています。また型により罹患率や死亡率が異なります。

カメのヘルペスウイルス感染症の臨床症状

リクガメの場合、初期ではよだれや鼻水などがみられ、口内炎、鼻炎、肺炎などが引き起こされます。食欲も徐々に落ち、口で苦しそうに呼吸をしている様子がみられます。水棲のカメは多くの場合、特徴的な症状が示すことはありませんが、リクガメと共に致死率の高いウイルス感染症です。

カメのヘルペスウイルス感染症の診断

リクガメでは、病気が進行すると舌を含めて口の中全体に特徴的な白色病変がみられます。肺炎を疑う場合にはX線検査を実施するのは一般的です。海外では確定診断として、ヘルペスウイルスのPCR検査を行われています。

カメのヘルペスウイルス感染症の治療

ヘルペスウイルス感染の場合、根本的な治療法はほとんどありません。抗ヘルペスウイルス剤やインターフェロンの治療効果が期待できないことが多い、回復するまでに非常に長期間の治療が必要なこともあります。二次感染を抑える目的で抗菌薬や抗真菌薬の投与を行い、点滴治療や栄養サポートなどの支持療法を行います。

 

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